キネシオロジーの概要
キネシオロジー(Kinesiology)とは、ギリシャ語の「運動、動き」を表すキネシス(kinesis)と、「学問」を表すロゴス(logos)を合わせた言葉が語源です。
もともと、人間の体や動きを観察する学問で、ヨーロッパで研究された後アメリカに渡り、カイロプラクティックの学校で学んでいた学生達が「筋肉反射テスト」を発見しました。
カイロプラクティックをベースに最初に生まれたアプライド・キネシオロジー(AK)のほか、バイデジタルオーリングテストや、世界で最も広がっているといわれるブレインジムなど、現在キネシオロジーには様々な種類があります。
また、東洋思想や心理学の要素も取り入れて、人が健康であるためのセラピーともして発展し、世界的な広がりをみせています。
心理学では、人の意識のうち顕在意識は3~10%、潜在意識が90~97%といわれています。
緊急時には頭で考えるより体が無意識に動くほうが早い場合があるように、体と潜在意識は密接に関係していることから、キネシオロジーでは、筋肉反射テストを使えば、潜在意識の情報を得ることができるとされています。
キネシオロジーを使ったセラピーについて
そのキネシオロジーのセラピーでは、まずカウンセリングや筋肉反射テストで、ストレスの原因となっている根本的な問題を探ります。
一番重要なのが、その問題を解決して、あなたがどんな人生を送りたいのか、という点です。私は、目標設定をしっかりして前向きな気持ちになることが、健康や幸せにつながると考えます。
そして、その目標に向かって着実に歩むことができるように、様々なテクニックを使ってバランス調整をします。
筋肉は脳からの電気信号で動いていますが、ストレスがあるとその電気回路の繋がりのバランスが変化し、心身の不調につながっていくのです。(私自身、ストレス下での体の不調を実感しました。)
このバランスの変化を修正することで、健康に導かれると考えられています。
※キネシオロジーでは、病気の診断や治療はできません。あくまでも、ストレスの原因となっていることに働きかけて、それを解消して何をしたいかを重視します。
また、キネシオロジーで得ることができるのは現在の情報なので、未来の予測はできません。
キネシオロジーの活用
キネシオロジーは、日常生活でこんなことにも応用できます。
私がよく使うのは、スーパーマーケットで買い物をする時に、その食材を自分の体が必要としているかどうかのセルフチェックです。
かかとの低い靴を履いているほうがよいのですが、まず真っ直ぐに立って、欲しいものを見るか手に取るかします。
体が前に傾けばそれが必要で、後ろに傾いたときには不必要なことがわかります。
のどが渇いているときには水が入ったコップに自然に手がのびますし、あるいは、満腹の時に大好きな食べ物が目の前にあってもあまり食べたくなかったりしますね。
体が欲しているものが目の前にあるときには、体が前向きに反応するのです。
あくまでもその時点で必要か不必要かのチェックなので、好きで体にも合っているものでも毎日食べ続けていると体が必要としなくなることがありますし、また、その時には不必要だという結果が出たとしても、しばらくすると体が前に傾くようになることもあります。
ちなみに私は、甘いものが好きですが、お菓子でどうしても前に傾くものが見つからず、買うのを断念することがよくあります。ダイエットにも効果的ですね。